7月19日(月)N様の釣果情報です。

7月19日河口湖釣果情報-ハプニング続出の葉っぱロッドセッティング‐
 
 梅雨も明け、いい感じに増水したであろう河口湖でガイドセッティングを
兼ねてギルさんと遊んできました。
 事前情報ではでっかいギルがいるとのことで朝からわくわくです。
 
 5:00から釣り開始です。
朝は空気もひんやりしていてとても気持ちがいいですね。
ただ無風べたなぎ&虫のハッチがほとんどないので表層に魚の気配が
ありません。 うーん、少しレンジが下かな??
 ロイヤルワンドから釣り始め、大橋方向に向かって歩いていきますが
増水の影響で本来岸のはずの所が冠水していてなかなか前に進めません。
JB桟橋で3匹、大橋下で2匹、何れも手のひらサイズのギルがヒット!
愛らしい瞳、美しい背中、いや、むっちゃ可愛いです。
 バットガイドの位置が決まったのでスレッドを巻きセルロースで固めて
釣り再開です。
 とりあえず状況がよくわからないので片っ端から回ります。
まずはさかなやワンド。桟橋に付いているかと思いきや、ほとんどいないです。
たまに見かけるのは3、4匹前後のスクール。でも食い気が全く無し。
 見切りをつけて西湖放水路へ向かいますが流石夏の鉄板ポイント。
先行者多数でどこも入れずに隣のエリアの足和田のウィードエリアを探るも
不発。嫌な予感しかしない・・・。
 ブレイクの近い桑崎エリアで交通事故的に1匹ヒット。が、続かず。
本命の戸沢センターエリアに期待を寄せて撃っていきますが魚の気配ゼロ。
 うーん、水の動きが少ない方がいいのかな??、ということで畳岩を
見に行くと、おお、いっぱい浮いてる♪ 1.5gスプーンで狙い撃ち。
バンバン釣れます。 アタリが遠のいたらカラーを変えると再び連チャン。
 たまに子バスも混じり中々いい感じですがお昼を回ったあたりから急に
魚が沈み一気に魚ッ気がなくなります。
 ベリーのガイドを巻き直しながら渋い時間帯をどうやって過ごすか頭を
ひねります。 魚は水の動きが少ない&縦ストが肝っぽい。風が多少当たる
と食い気が出るようなので足和田エリアの葦攻めに決定。
問題はひざ下くらいまで水に入らないとポイントにたどり着けないこと。
靴は普通のスニーカー。気にせず突入←アホです(笑)
 葦のポケットをそっと覗くとウジャウジャいる♪スプーンを通すと
次々ヒット!ここでも面白いように釣れます。  写真でもとりますかね、
とポケットに手を突っ込んでハッと我にかえります。
おぉ・・・がっつり水没してる( ゚Д゚) 普段は完全防水のデジカメですが
今回に限って・・・。 落ち込みますが、まあ仕方ない。頭を切り替えて
次のポイント、漁協前に移動します。
 流れ込みは水がしっかり動いていて小さな魚がたまにヒラ打っています。
そっとスプーンを通すとヒット!上がってきたのはオイカワ、ではなく
アマゴ( ゚Д゚) 河口湖初フィッシュです。
 ボート屋を通り過ぎて大石方向を探っていくとたまにデカバスが岸をフラフラ
まわってきます。私の魚ではないので無視(笑)  ひたすらギルを掛けていくと
何と岸際でデカバス君が掛けたギルをパクっ!あっけにとられた瞬間に
バス君、沖に向かってダッシュ!ドラグが悲鳴をあげ、ガイドが飛び、
ブランクがありえない曲がり方をします。折れる、折れる!勘弁してー!
反射的に竿を水平にしてラインのテンションを抜くとバス君エラ洗い!
盛大にドバドバ!×3 何のラッキーなのかエラ洗いで浅瀬に乗り上げて
バス君がビタンビタンしています。アホでよかった・・・。メジャーも
無いので手尺で測ると50チョイ超え。 これってルアー?餌?そもそも
釣ったと言えるのだろうか・・・。複雑な気分だけどルアーロストせずに済んだ
ので優しくリリース。
 時間は17時。最後はロイヤルワンドの外側のシャローで遊びます。
夕マズメ効果で飽きない程度にポンポン釣れて19:00にタイムアップ。
・バス1匹
・ニゴイ1匹
・アマゴ1匹
・ギル38匹
 
 葉っぱロッドとはなんぞ?という人のためにちょっとだけ解説。
その昔、コングに出入りしていた井上君という好青年が葉っぱでバスを釣った、
という話に衝撃を受けて、それならば葉っぱを投げるための竿を作ろう、と
生まれたいわくつきの竿です。初代葉っぱロッドからソリッドティップ仕様に
なったりチタンティップを積んだり、フルソリッドになったりモデルチェンジを
重ね、今回5世代目「葉っぱロッドFine」に到達しました。 
 葉っぱロッドの本質は「草を投げること」であり魚を釣るのはあくまで
二次的なものです(まともな人はこの段階で付いていけない)
 
 そして歴代の葉っぱロッドは一貫して「理不尽と不条理」を旨としています。
・バイトはしっかり弾くが掛けにいけるほどの切れ味がない
・重心移動より固定重心の方が飛ぶ
・軽いものほどよく飛び、重いものほど飛ばないガイドセッティング
・フッコが寄せられるのにギルにのされる謎のベンディングカーブ
・高い折損強度と絶望的に低いバットパワー
・どのジャンルにも使えない高い「非汎用性」
・コストパフォーマンスを徹底的に無視した無駄に高いコスト
等など 
 
Fine=終わり(音楽記号でフィーネと読みます)
これが葉っぱロッドの完成形、ではなく私の貯金が飛ぶように無くなっていくので
「もう作るの止めよう」の意味です(笑)
 
 既存のXULの方向性を根底から覆し、ただ草を投げることだけを目的とした
葉っぱロッド。(もう、大半の人が付いていけない)
 井上君の「草投げてバス釣りました!」という声がなかったら決して生まれなかった
シリーズは今作で完結しました。
 
 井上君、ありがとう!君のおかげでどうすれば竿がダメになるかを真剣に学べました。
たまにはお店に遊びに来てね。